親知らずは抜かない方が良いケースもある
「親知らず=抜歯」という認識の方はいらっしゃいませんか?当院では、親知らずについて良く聞かれ、このように考えていらっしゃる方が多いので書いていきます。
親知らずは必ずしも抜く必要はありません。
抜いたほうが良いケースとしては・・・
- 痛みや腫れがでている
- 虫歯になっているorなりそうである
上記2パターンであれば抜歯しておいたほうが良いでしょうが、基本的に上記に当てはまらなければ、抜く必要はありません。むしろ、「抜かない方が良い」です。
再生治療に親知らずが使用できる
もし、あなたが奥歯を抜歯したとしましょう。
通常、選択肢はインプラントか、ブリッジ、入れ歯の3択になりますが、そこにあなたの親知らずを役立てる治療法があります。
それが、「再生治療」です。
あなたの余分な親知らずを抜歯して、抜いた奥歯の部分に移植するのです。元々あなたの歯ですから、アレルギー反応なの一切でず、身体にもっとも良い選択肢といえるでしょう。(親知らずの形態など、症例によっては再生治療が適用できないケースもあります)
痛みを抑えた親知らずの抜歯について
「親知らずを抜く=痛い」という方程式もありますね。
当院では、できるだけ親知らずの抜歯において痛みがでないように下記3点に注意しております。
- できるだけ短時間で抜く
- 麻酔はしっかり効かせる
- ドライソケットに注意する
できるだけ短時間で抜く
実は、親知らずの痛みは、抜歯処理にかかった時間に比例します。よって、当院では、できるだけスムーズに抜くために、事前にレントゲンやCT画像を元に、抜歯のシミュレーションなどの事前準備を怠りません。
麻酔はしっかり効かせる
親知らずの抜歯は外科的処置となるため、麻酔はかかせません。その麻酔もまず、塗る麻酔を使用し、痛みを伴わない状態で注射麻酔を行います。
ドライソケットに注意する
抜歯をした部分は穴が空いて骨がむき出しになってしまいますが、その部分には血が流れ込み、その血が固まって「フタ」のような役割を果たします。この状態が一般的な状態です。
しかし、患者さまの体質によっては、その血が固まらず、フタがない状態になってしまうことがあります。この場合、骨がむき出しになってしまっているため、激しい痛みが生じます。これがドライソケットという状態です。
当院では、このドライソケットになりそうな場合は、抜歯した部分を縫合し、ドライソケットを防止します。