日本矯正学会に参加してきました。
投稿日:2014年10月29日
カテゴリ:マコト歯科Blog
10月20日からの3日間、幕張メッセで開催された日本矯正学会に参加してきました。
矯正治療を始めてから26年、月日が流れるのはとても早いものです。この間に多くのテクニック、器具、材料、機械が開発されてきました。
私が初めて大学の矯正学教室で習ったツイードのスタダードテクニック、ベック法等に比べ、ずいぶんと治療が簡便になりました。それは、矯正の器具(ブラケット、ブレース)に機能が組み込まれて、複雑なワイヤーを曲げなくても良くなったからです。この事は患者様にも利点があります。治療時間の短縮は勿論、複雑なワイヤーが入ると歯磨きが難しくなり、虫歯や歯槽膿漏を引き起こしてしますからです。
矯正治療はきれいな歯並びになる事で、見た目を良くする事ができます。しかし、本来の目的は、きれいな歯並びになって、よく噛めて、自分で行う毎日の歯磨き(フロスも含む)が効率よく効果的にできるお口の環境を整える事です。そして、一生自分の歯で食べられるようにお口の環境を整える事なのです。
そうはいっても、矯正治療中の歯磨きは大変です。そこで、私は、矯正器具がついていても、効果的にプラークを除去できるEMSのパウダーを使用しています。装置周囲のブラシでは、清掃しにくい箇所も水流とナロパウダーで、歯を傷つけずにきれいにできます。患者さんにも、すっきりして気持ちいいと評判です。
今回の矯正学会会場でもEMSが紹介されていました。ちなみに、会場で流れていたのは私の患者様たちの清掃時のビデオです。ビデオは分かりやすく、他のドクターにも評判でした。
私も矯正治療を2回経験しています。矯正治療は大変な治療ですが、行った事には満足しています。そこで、治療中、少しでも患者様の負担の軽減をはかれるようにこれからも工夫していきたいと思います。